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井戸村 泰宏
no journal, ,
ポスト京重点課題では、ポスト京におけるエクサスケール核燃焼プラズマシミュレーションに向けてジャイロ運動論的トロイダル5次元full-fオイラーコードGT5Dの開発を進めている。本講演ではGT5Dにおける新たな計算技術開発の現状を概説する。GT5Dでは半陰的時間積分法で用いられるクリロフベースの疎行列ソルバが主要な計算コストを占める。本研究では省通信クリロフ解法を導入し、最新メニーコア環境でGT5Dのスケーラビリティを向上した。また、この省通信クリロフソルバは最新GPU環境にも移植され、一桁以上の性能向上を達成した。
松岡 清吉*; 井戸村 泰宏; 佐竹 真介*; 本多 充*; 鈴木 康浩*
no journal, ,
ジャイロ運動論的トロイダル5次元full-fオイラーコードGT5Dをステラレータや摂動磁場を伴うトカマクといった3次元磁場配位に拡張した。GT5Dに入力するベクトルポテンシャルを生成するために、3次元平衡磁場計算コードVMECのインターフェースプログラムを構築した。大型ヘリカル装置配位における新古典輸送および測地線音響モードのベンチマーク計算によって開発コードの検証を実施した。計算結果は3次元delta-f粒子コードFORTEC3Dと定量的に一致した。
今村 俊幸*; 井戸村 泰宏; 伊奈 拓也*; 山下 晋; 小野寺 直幸; Ali, Y.*; 山田 進
no journal, ,
ポスト京におけるエクサスケール計算に向けて、省通信アルゴリズムに基づく新たな行列ソルバが開発されている。本講演では、3次元多相熱流動解析CFDコードJUPITERで用いられている2つの手法を紹介する。一つは省通信クリロフ部分空間法である。この手法では複数の基底ベクトルの生成、直交化を一度に処理することで大域的集団通信の回数を削減する。もう一つ手法であるマルチグリッド前処理付クリロフ部分空間法は収束特性を飛躍的に向上し、反復、すなわち、大域的集団通信の回数を削減する。最新のメニーコア環境におけるこれらの手法の比較を議論する。